冬の風物詩であると同時に、私たち新潟県民を悩ませる雪。
一晩で数十センチもの雪が積もり、朝カーテンを開けて驚かされることは珍しくありません。子どもはそんな雪景色に大喜びしますが、大人はそうはいきませんよね。
まず最初に思うのは、「早く車の雪を下ろさなきゃ仕事に遅刻しちゃう!」です。家の敷地から道路までの除雪もしなければいけませんので、寒波が来ている時には、連日早起きして雪かきをする必要があります。
そんな冬のストレスをなくしてくれるのがインナーガレージです。
外がどれだけ悪天候になろうが車への影響はなし。雨や雪に濡れずに車と玄関を行き来できるため、買い物帰りや小さなお子様の乗り降りも楽ちんです。
もちろん、日射も遮ることができるため、夏に車の中がサウナのような高温になることもありません。
「ハウジングこまちVol30」に掲載された住まいの中から、インナーガレージのある家を4つピックアップしてご紹介します。
①SE構法で車2台を格納。リビング下の大スパンガレージ
(新潟市O様邸/吉川不動産 株式会社 吉川ホーム)
キューブ型の外観に車2台を横並びに止められるインナーガレージは、中を見通せるグリルシャッター(パイプシャッター)を採用。インナーガレージ付きの家特有の閉鎖的なイメージが和らげられ、建物が軽やかに見えるのが特徴です。
木造でありながら大スパンを飛ばせるSE構法を使うことで、このような大空間が実現できています。インナーガレージへは、ポーチから出入りができるため、雨や雪の日でもストレスなし。
ガレージの上を2階リビングにしているため、防犯性も高められています!
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②美しいプロポーションをつくり出す、開放的なガレージ
(新潟市N様邸/株式会社フォルトーナ)
ガルバリウム鋼板に包まれたN様邸には、車2台分の開放的なガレージが。
ガレージ奥の壁は板張りにしており、そこをダウンライトが美しく照らします。
完全に壁で囲ったり、シャッターで閉じたりするのではなく、必要な耐力壁だけを配したつくりになっているため、中に排気ガスが籠もりません。
ガレージの上はルーフバルコニーで、緩やかな勾配の大屋根が手前まで伸びています。
2階建てでありながら、平屋のようなゆったりとした美しいプロポーションにも注目です。ガレージ奥から直接玄関に入れるドアも用意されています。
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③ポーチや壁の役割も果たす、一石三鳥の平屋ガレージ
(新発田市N様邸/株式会社 Re-seize.)
総2階の家から突き出すように配されたインナーガレージは、ポーチの役割を兼ねた一石二鳥の設計で、工事費を合理的に削減。
ガレージには電気自動車「リーフ」が止められており、日中は太陽光発電、夜は電気自動車からの給電で電気を賄うことができます。
土地に余裕がある場合は、このような半分独立した形のインナーガレージを設けられますが、2階がないため構造的にも強いガレージになります。
ガレージ奥にはプライバシーが守られた裏庭がありますが、ガレージが外からの目線を遮る壁の役割も果たし、実は一石三鳥となっています。
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④DIYスタジオとしても使える、電動シャッター付きガレージ
(上越市T様邸/株式会社 アオキ住建 AT HOME LABO)
新潟県内でも特に積雪が多い上越市に立つT様邸。車1台を格納できる電動シャッター付きのインナーガレージは、愛車を雨や雪からしっかり守れます。
ガレージから直接玄関へ入れる動線も設けられているため、外がどんなに悪天候でも車の乗り降り時のストレスはゼロ!
工具などを格納できる棚も設けられており、車のメンテナンスも快適に行えます。車を外に出せば多目的に使える土間空間になりますので、本格的なDIYを趣味にするのもいいかもしれませんね!
海の近くに住んでいる人には、大切な愛車を潮風から守るのにもオススメしたい形です。
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・株式会社 アオキ住建 AT HOME LABOのWEBサイトはこちら
建物と一体につくられるインナーガレージは、ちょっと贅沢ですが、雨や雪、真夏の炎天下での車の乗り降りをとってもラクにしてくれるもの。
新潟県内においては、車を日常的な足として使う人が多いと思いますが、思い切ってインナーガレージにすることで日々のストレスを何十年にも渡ってなくせるのですから、得られるメリットも大きいですよね。
完全に屋内化できるものから、ピロティのような開放的なものまで種類はいろいろありますので、目的や予算に合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
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