奥行き約40mの細長い土地に立つO邸。

門のようなカーポートを抜けてから玄関に至るまで、さまざまな表情を見せる路地のような道を歩む。
手前には中庭を眺める腰掛けがあり、その先は建物に囲まれたトンネルのような通路。


そこを抜けると、再び傍らに光が差し込む庭が現れる。
「外」の世界と「内」の世界を結ぶ、茶道の世界でいう露地のような空間だ。

「仕事を終えて家に着き、このアプローチを歩いていると気持ちが落ち着きます」とご主人。
玄関ドアを開けると、奥にある緑豊かな庭へと視線が抜けていく。

足元に注目すると、カーポートの石からコンクリート平板、豆砂利洗い出しに変わり、玄関からはタイル床となる。
そして道は廊下へと続き、その先にある広いリビングへと至る。




DATA
家族構成:夫婦+子ども2人+両親
竣工:2017年2月
構造:木造軸組工法
延床面積:257.91m²(78.04坪)※親世帯の住居を含む
1F 181.96m²(55.06坪)
2F 75.95m²(22.98坪)
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