裏手に桜の木が連なる土地に家を建てたNさんご夫婦。

建物一体のカーポートを両サイドに分散して配置し、美しい左右対称の外観をつくり上げた。

敷地がかつて武家屋敷街であったことから、
土を層状につき固めた「版築(はんちく)」と呼ばれる塀を築くなど、伝統的な技法も採り入れた。
1階は玄関と収納、子ども部屋があるのみで、暮らしの中心は2階。


檜の羽目板で仕上げられた勾配天井が印象的な2階空間は、
北側に配されたDKや浴室、


寝室からいつでも桜の木が目の前に眺められる。

大空間を設けるのではなく、造作家具や腰壁で心地よいスケールの空間を随所につくり出し、
緩やかに連続させたN邸。まるで平屋が宙に浮いたような住まいには、いつもくつろいだ空気が流れている。



DATA
家族構成:夫婦+子ども2人
竣工:2022年4月
構造:木造軸組工法
延床面積:98.53m²(29.79坪)
1F 30.63m²(9.26坪)
2F 67.90m²(20.53坪)
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