家を建てるときに付けるべきか悩むものの一つがベランダです。しかし、いざベランダを付けてみたものの、実際に使う機会はほとんどなく、そのうちに雨風でだんだん汚れていきさらに使わなくなる…というのはよくあるパターン。それ故に、打ち合わせ時に施主が希望しても、先を見越して設計担当者がオススメしないという話もよく聞きます。
それは、実際にどのようにベランダを活用するかを十分にイメージしていなかったり、普段の生活で使うことがない場所に設けてしまっているからではないでしょうか。
では、どのようにベランダをつくれば、普段の暮らしに生かせるものになるのかを見ていきましょう。
1.突き出すのではなく、くりぬく。すっきりしたフォルムも◎
(新潟市S邸/大きな森 株式会社 永井工業 住宅事業部)
こちらは2階リビングに隣接した4畳のベランダ。家の外側に突き出すのではなく、くりぬいたような形になっているため、外観もすっきりシンプルにまとまっています。しっかりと壁と屋根に覆われているベランダは、屋外でありながらリビングに近い存在。このベランダのおかげで、外からの目線も程よく遮られプライバシーが保たれます。
2.まるで中庭のよう!コの字に囲まれたゆったりサイズのベランダ
(新潟市T邸/ハーバーハウス 株式会社)
こちらのベランダも2階リビングに面していますが、リビング・キッチン・和室に囲まれており、まるで中庭のようなスペースとなっています。デッキチェアとテーブルを置いても余裕のある広さで、近年人気が高まっているグランピングが家にいながらできそうなゆとりがあります。仲間を集めてパーティーをしても盛り上がりそうですね。
3.木の格子に囲まれた温かみあふれるベランダ
(新潟市K邸/エシカルハウス 株式会社 菅原建築設計事務所)
こちらも2階リビングに面したベランダ。木の格子が外からの目線を遮ると同時に、外観に優しい表情を与えています。畳スペースに連続しているので、空間に広がりが感じられます。暖かい時期はデッキチェアを出してひなたぼっこをしながら読書をして過ごす…なんていう使い方も良さそうですね。
4.番外編!屋上庭園「プラスワンリビング」のある住まい
(新潟市I邸/ホンマハウス 株式会社 本間組 住宅事業部)
最近注目を集めている屋上庭園。眺望の良さと、ベランダにはない圧倒的な広さが特長です。大人数で思いっきりバーベキューをしたり、星を見ながらお酒を楽しんだり、テントを張ることだって思いのまま。非日常を自宅で楽しめることで、生活ががらりと変わるような経験が味わえるかもしれませんね!
4つ目の番外編を除くと、今回紹介したベランダは全て2階リビングに併設するタイプでした。物干しスペースや布団干しスペースとしてベランダを設けるのも悪くありませんが、より積極的に日々の暮らしに取り込むなら2階リビングとセットで考える、というのが一つの解と言えるかもしれません。
実例引用元:「ハウジングこまちVol.24」(販売期間は2017年6月25日~12月22日頃)
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