窓がなくて一切自然光が入らず外の景色も望めない…。「そういう家に住んでみたい!」という人はおそらくあまりいないですよね。
家は、雨や風、暑さや寒さから人を守るシェルターとしての役割を担っていますが、一方で多くの人が自然を身近に感じ、太陽の光を浴びたり、爽やかな空気を吸い込みながら暮らしたいと感じていると思います。
建築的な工夫で、そんな自然の心地よさを享受できる住宅が建てられていますが、その中でも家の外に設けられる「ウッドデッキ」は特にダイレクトに自然を感じられる場所。
昨今のアウトドアブームもあり、家の中だけでなく外のウッドデッキで豊かな時間を過ごすことにも注目が集まっています。
現在発売中の「ハウジングこまち Vol.24」の中から、開放的で快適なウッドデッキを8つセレクトしてみました!
1.秋葉山の四季を楽しめる、屋根付きの外部空間
(新潟市H邸/株式会社 Craft)
8畳もの広さがあるウッドデッキからは、緑あふれる秋葉山の景色が望めます。春は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色…と、季節ごとの美しい自然を目の前に感じられるのは、ここが室内ではなくウッドデッキだからこそ。リビングとは掃き出し窓で繋がっているので、わざわざ出るという感覚もなく、生活の一部となっています。
2.全開口サッシで繋がる、木塀に囲まれたウッドデッキ
(新潟市H邸/株式会社 高田建築事務所)
畑に面したウッドデッキは、外からの視線を遮る木塀付きのプライベート空間。しかも全開口サッシでLDKと繋がるので、サッシを開放すると家の中と外が一体になり、家がまるでリゾートのような空間に!キッチンからもよく見えるので、小さなお子様が遊んでいても安心です。
3.大きなカバードポーチがあるサーファーズハウス
(柏崎市M邸/株式会社 ステーツ)
日本海が眺められるサーファーズハウス。広い芝生の庭に面したカバードポーチがあり、海から帰ってそのまま外で仲間達とバーベキューを楽しめるのだそう。屋根付きなのでバーベキューの最中に雨が降っても慌てずに過ごせます。サーフボードを置いておくのにも便利そうです。
4.コンクリート塀が上質でクールな雰囲気のウッドデッキ
(新発田市S邸/株式会社 スズキキヨヒサ建築事務所)
堅木の無垢フローリングを使った高級感あふれるリビングから眺めるウッドデッキ。通りからの目線を遮るコンクリート塀が伸び、落葉樹が風にそよぎます。コンクリート塀に落ちる木々の影が美しく、ダイニングテーブルからゆったりと眺めているだけで豊かな時間になりそうです。
5.キッチンとリビングにL字に囲まれたアウトドアリビング
(柏崎市I邸/家蔵-iekura- 株式会社 オシア)
通りから見えないリビングとキッチンに囲まれた場所に設けたウッドデッキ。リビング側の外壁は杉の板張り、キッチン側の外壁は漆喰の塗り壁と、温かみのある質感を感じながら過ごせます。家族での団らんはもちろん、ゲストを招いて過ごすのにも適した心地よい居場所となっています。
6.リビングの横に伸びるウッドデッキが抜群の開放感をもたらす
(田上町E邸/有限会社 安田建築事務所)
オークの床と白い壁。ミニマルなデザインのリビングに面した全開口サッシを開くと、ウッドデッキがリビングと一体になります。白い塀で囲まれているので、反射した光がデッキだけでなくリビングまでを優しく照らします。爽やかな空間にさらなる爽やかさをもたらすウッドデッキと全開口サッシです。
7.住宅密集地の解決策。住まいに光とゆとりをもたらすウッドデッキ
(新潟市B邸/株式会社 グリーンハウスシミズ)
新潟市中心部で隣家が迫る敷地に立つ住まい。そんな条件下で住まいに光・風、そしてゆとりをもたらしているのがコーナーに設けられたウッドデッキです。籠り感のあるデッキは、都会的な坪庭のようなスペース。夏は夜風を浴びながら風呂上がりのビールを美味しく頂けそうです。
8.バーカウンターのようなダイニングの後ろに伸びるウッドデッキ
(新潟市S邸/アトリエ・トム一級建築士事務所)
LDKに平行してつくられた細長いウッドデッキは、屋根に守られた雁木のような空間。友人を集めて過ごすことが多いというご家族は、暖かい時期はこのデッキでバーベキューをしてもてなすのだそう。バーカウンターのようなキッチンも相まって、チルアウト系のBGMを流せば安らげるラウンジのような場になりそうです。
いかがでしたか?ウッドデッキと一口に言ってもその楽しみ方はさまざまです。
ウッドデッキはただの場所ではなく、豊かな体験をもたらすための装置と言えるのかもしれませんね。
ここで紹介した住宅実例について詳しくはぜひ本誌「ハウジングこまちVol.24」でご覧ください。(販売期間は2017年6月25日~12月22日頃)
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