通信技術の発達に伴い、数年前から職場以外の場所で仕事をするリモートワークという働き方が日本でも取り入れられるようになってきました。
その流れを急加速させたのが、2020年に入り世界中で感染が拡大した新型コロナウイルスです。
ウイルスの感染拡大を避けるため、首都圏を中心に多くの企業で在宅ワークが導入されました。
自宅で集中力を高めて仕事を行い、ミーティングや商談はビデオ通話で行う。
その働き方に慣れた人は、「これまで毎日ラッシュアワーに苦しみながら通勤をしていたのは何だったのだろう?」と思ったのではないでしょうか?
自宅でのリモートワークは、移動時間のロスのない合理的な働き方のため、今後さらに広がっていくと思われます。
そんなリモートワーク時代の自宅に欠かせないのが、集中して仕事ができる書斎です。
「ハウジングこまちVol30」に掲載された住まいの中から、特徴的な書斎を4つピックアップしてご紹介します。
①必要なものに手が届く!集中力を高める2畳の籠もり部屋
(新潟市F様邸/有限会社山田建築店)
個室で2畳というと窮屈ですが、デスクワークをする空間としては2畳は絶妙な広さと言えます。
造り付けのデスクの横幅は180cmあるため、資料を広げながらパソコン作業をストレスなく行うことが可能。ほとんどのものが手を伸ばせば届く位置にあるため、コンパクトな動きで仕事に没頭できます。
ただし、収納スペースを多く取れないため、デスク周りは常に使用頻度の高いものだけをそろえるようにしないと仕事の生産性が落ちますので、身の回りを整える習慣を付けたいですね。
また、長時間ラクに仕事をするために、高さ調節ができる機能的なイスが必須アイテムです。
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②ダークトーンの壁紙に包まれた、集中力を高められる4畳の仕事部屋
(新潟市Y様邸/株式会社グリーンハウスシミズ)
Yさんの自宅2階に設けられたご主人の仕事部屋は、4畳のゆったりとした空間です。書斎というと2畳程度が多いので、とてもゆとりが感じられます。
窓辺にデスクを置き、その傍らには仕事関係の書籍がぎっしり詰まった本棚。イスの後ろもゆとりがあるため、仕事に疲れたら立ち上がってストレッチをすることもできます。
ダークブラウンの床に、ダークグレーの壁で統一された空間は、集中力を高めてくれそうです。
家族が過ごすリビングから距離をとっているため、長時間のビデオ会議もストレスなく行えるでしょう。
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③LDKを見下ろすスキップフロアに設けた、開放的な書斎スペース
(新潟市K様邸/アイフルホーム)
K邸の書斎は吹き抜けのLDKに面したスキップフロアにあります。4.5畳というゆとりある空間に造り付けられているデスクはL字型。作業内容によってスペースを分けたり、夫婦で一緒に作業をするのにも向いています。
LDKと一体の空間であることは、集中して仕事をするのに不向きと思われそうですが、K様のように夫婦2人暮らしでは特に支障がなさそうです。
仕事とプライベートを分けない価値観の人にも向いているでしょう。
ビデオ会議をする際に、プロジェクターを使って正面の壁に投影すれば、大画面で臨場感あふれる会議も実現できます。
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④作業用ではなくクリエイティブ用。寝室を兼ねたワークスペース
(聖籠町H様邸/株式会社Yui建築事務所)
H様邸のご主人の書斎は、細長い4畳の空間。入口側にデスク、奥にはベッドが置かれています。
いつでも横になれる書斎というのは作業系タスクには不向きかもしれませんが、リラックスしながらアイデアを練り上げるのに向いています。
「布団に入って寝ようと思った時にアイデアが沸々と湧いてきた」という経験は誰にでもあると思います。そんな時に、すぐに布団から出てデスクに向かえば、もやもやとしたアイデアを具体化することができます。
日々長い時間を家でリモートワークをするためではなく、このようなクリエイティブな発想を出しやすくするための書斎というのもアリでしょう。
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以上、タイプが異なる4つの書斎をご紹介しました。
この中に、あなたの働き方や価値観に近い書斎は見つかりましたか?
新築やリフォームのタイミングは、自分に最適な書斎をフルオーダーで造り込めるチャンスです。
仕事の生産効率をアップさせられるあなただけの書斎をつくり上げれば、毎日の仕事の時間がさらに楽しく充実したものになるはずですよ!
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