緑あふれるアプローチを抜けて重厚な玄関ドアを開けると、眼前に現れるアカシデの木。

伸び伸びと枝を広げるその姿に「森の中の家」を目指したという、設計者の意図が感じられる。

木や石などの素材そのものが持つ美しさを生かした家づくりを得意とする鈴木清久さん。
自邸として設計したのは、中心にシンボルツリーを抱くコートハウスだった。

シンプルながら上質なインテリアの室内は、それぞれ中庭に向かって大きく開口。





季節や天候、時間によって表情を変える中庭の木々の姿を住まいに取り込み、
四季の移ろいを楽しめる暮らしを実現した。

植栽のバランスや成長具合を見ながら塀を増設したり、木の植え替えをしたりと、
庭にも家にも少しずづ手を入れながら愛着を持って暮らしている。

【DATA】
家族構成:夫婦+子ども2人
竣工:2004年7月
構造:木造軸組工法
延床面積:151.54㎡(45.84坪)
1F 87.78㎡(26.55坪)
2F 63.76㎡(19.29坪)
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