新潟市西区浦山3丁目は、JR越後線青山駅まで徒歩5分という利便性のいい場所。
さらに、関屋分水路まで徒歩5分、小針浜や関屋浜などの海水浴場は車で3分と、新潟市中心部近くですが、自然環境にも恵まれています。
今回はそんな浦山3丁目にある吉川ホームのモデルハウスを取材してきました。
敷地面積38坪。コンパクトでも開放的な三角屋根の家
こちらがそのモデルハウスの正面外観です。
シンプルな三角屋根が印象的な佇まいですが、道路側で北東向きということもあり窓は少なめ。一見閉鎖的な造りに見えるがゆえに中が気になるところです。
今回の取材では、吉川ホームの営業部・南澤尚子さんと建築部・高橋麻衣子さんにお話をうかがいました。
「敷地面積は約38坪ですので、この土地に大きな家を建てることはできません。そこで、コンパクトな家にしながらも、いかに広く見せられるか?というのがこの家の設計のポイントになっています」(高橋さん)。
「小さな土地ですが、駐車スペースは車3台分ありますので、夫婦それぞれが車を持っていても、お客さんの駐車スペースを確保できます。軽自動車なら4台並べて止められますよ」(南澤さん)。
ではさっそく玄関ドアを開けて中に入ってみましょう。
なんと、ポーチと同じ豆砂利洗い出し仕上げの土間が玄関だけでなく、さらに奥へと続いています。実は玄関の奥はテラスになっており、掃き出し窓を開ければそのまま玄関から出られます。これにより玄関に奥行き感が生まれ、とても広く感じられます。
ちなみにこのテラスは寝室に面した坪庭のようなスペース。植栽もあり、寝室にちょっとしたゆとりをもたらします。
1階はこの寝室と子ども部屋とトイレがあるのみで、この家の生活の中心は2階にあります。
階段を上がってみましょう。
SE構法で実現した最高レベルの耐震性能と開放感
2階に上がってみると見えるのがこちら。
18畳のLDKです。床にはオークの無垢材が使われており、見た目も感触も温かみがあふれています。リビングの上は三角屋根を生かした勾配天井で、開放感も抜群。横には南向きのベランダがあり、そこからたっぷりと光が入ってきます。延床面積29坪とは思えない広々とした空間です。
「最近は3~4人家族が多くなっていますので、その人数の家族向けに作ったモデルハウスです。計画段階で周りに家が建つことを想定して、生活の中心は光が入りやすい2階に配置しました。私たちは高い耐震性能をクリアしやすいSE構法を推奨しており、このモデルハウスでも採用しています。ダイニングテーブルの上に見える梁は大部分が天井に隠れていますが、厚さが60cmもあるんですよ」(高橋さん)。
正方形で18畳もの広さがあるLDKには真ん中に柱がありませんが、SE構法により最高レベルの耐震等級「3」をクリアしながら大スパンの空間が実現できているのだそうです。
「それに、SE構法であれば間仕切りに耐力壁(構造上必要な壁)を作らなくていいので、例えば将来お子さんが成長して家を出ていった後に間取りを変えることも簡単なんですよ」(南澤さん)。
子育ても家事もしやすいシンプルな構成
ペニンシュラ型のキッチンからは2階全体がぐるりと見渡せます。2階のどこでお子さんが遊んでいても、食事の支度をしながら見守ることができますし、洗面脱衣室が隣接しているので家事の流れもスムーズです。
ちなみにLDKの横には4.5畳の個室がありますが、引き戸を開けておけばLDKの一部として使えます。お子さんが小さいうちはおもちゃスペースにして、成長したら仕切って個室にするという柔軟な使い方が可能。また、寝室として使えば、2階だけで生活が完結します。2階の床面積は52.99㎡なので、同程度の広さの賃貸マンションやアパートに慣れている人にとってはとても使いやすい間取りです。
洗面脱衣室は3畳と少し広めの空間。物干しスペースを備えているので、洗濯後に移動せずに物干しができますし、ベランダへ出られる扉があるので、天気がいい日は外干しもスムーズです。
さらに洗面台まわりは洗練されたホテルの一角のようなおしゃれな洗面ボウルと水栓、タイルでまとめられています。
さらにLDKの上には階段で楽に上がれるロフトも。三角屋根を活かしたロフトは普段使わないものを収納しておくのに便利な場所ですが、このコンパクトなスペースはちょっと籠もりたい時にも良さそうですね。
合理的な「パッシブデザイン」に注目を
ここまで空間の構成や家事のしやすさについて触れてきましたが、こちらのモデルハウスは断熱性能・省エネ性能もハイスペック仕様。
省エネで快適な住まいを創り出すのに、吉川ホームでは「パッシブデザイン」を取り入れた家づくりを行っています。パッシブデザインとは、機械設備に頼るのではなく、太陽の光や熱、風の流れをパッシブ(=受動的)に取り入れることで快適な温熱環境を実現する手法で、言わば設計のテクニックで省エネ&快適な住まいを創り出すという考え方。
「パッシブデザインには4つのポイントがあります。1つ目は断熱。高性能の窓や断熱材で室内の熱が逃げないようにします。2つ目は日射遮蔽。夏の日差しが室内に入り込まないように庇を出します。3つ目は自然風利用。風向きに合わせて窓の配置を計画し、窓を開けたときに風の流れができるようにします。4つ目は昼光利用。昼間の自然光を取り入れて、照明を使わなくても明るい空間にします」(南澤さん)。
「このモデルハウスの場合は、ベランダの庇が1.3mくらい出ているので、冬の日差しは室内に入りますが、夏の日差しは中に入り込まないようになっているんです。また、西日を入れないために西側は通風用の窓をとるだけにしています。このあたりは日本海がある北側から風が吹くので、窓は北からの風を取り込むような開き方にしているんですよ。それから、弊社では窓は断熱性能が高い樹脂サッシを標準仕様としており、この家も全て樹脂サッシを使っています」と高橋さん。
また、吉川ホームでは、完成した家を引き渡してから施主さんの協力を得て光熱費データの収集をしているのだそう。設計時にシミュレーションで出したUA値やQ値などの断熱性能を示す数値と照らし合わせて検証し、次の家づくりに活かすというサイクルを回し続けています。女性的な優しい雰囲気の家づくりをする一方で、真摯に断熱性能の研究を続ける側面も持っています。
太陽光発電を屋根に載せて自家発電をしながら家のトータルのエネルギー消費を抑えるという方法も増えていますが、吉川ホームは建築的なアプローチで省エネかつ快適な住まいを目指すスタンスをとっています。
自然素材を使った優しい空間に、機能的な間取り、シンプルで飽きの来ないデザイン。それに加えてSE構法やパッシブデザインを取り入れることで、安全性や快適性に関わる性能面も高い水準でクリア。デザイン・機能・快適さ・性能、どれも欠くことができない住宅の要素ですが、その全てのバランスが取れているのが吉川ホームの家づくりの言えるのではないでしょうか。
吉川ホームのコンセプトがギュッと凝縮したこちらのモデルハウス。パッシブデザインの家づくりに興味がある人は、気軽に見学申し込みをしてみてはいかがでしょうか?
ちなみにこのモデルハウスは、現在2,980万円(税込)で販売も行っています。同規模・同仕様の注文住宅よりもリーズナブルで、一般的な建売住宅と比べると非常にハイスペックで設計力も高い一点物の分譲住宅です。
詳しくは吉川ホームのホームページでご覧ください。
取材協力:吉川ホーム/吉川不動産株式会社
住所:新潟市西区平島1-5-1
TEL:025-231-3438
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