※本記事はハウジングKomachi Vol.32(2021/6/25発行)の巻頭特集『子育て世代が立てた家』掲載記事です。
外遊び好き夫婦の理想を叶えた住まい
新発田市東部の水田が広がる土地に佇むS邸。
正面にカバードポーチと呼ばれる広い軒下空間が付いたサーファーズハウスで、ウッドデッキからは二王子岳が望める。
地元で生まれ育ったご夫婦は結婚後ご主人の実家で暮らしてきたが、実家の南側にある畑だった場所に家を建てることを決めた。
冬はご夫婦ともにスノーボードを、夏は奥様がサーフィンやウェイクボード、ご主人はジェットスキーを楽しむアウトドア派のご一家。
外で過ごすことが大好きな二人が望んだのは、ラフで開放的なライフスタイルを叶えてくれるサーファーズハウスだった。
そんなイメージにピタリとはまる住宅を手掛ける工務店をSNSで見つけ、依頼を決めたという。
鮮やかな黄色の木製ドアを開けて家の中を進んでいくと現れるのは、大きな吹き抜けがあるLDK。
奥様がインスタグラムで見つけた海外のインテリアの画像を参考に、壁は白いペンキで塗装した板で仕上げ、階段の踏板や木製窓は水色や黄色に塗装し、明るくラフな雰囲気をつくり上げた。
大きなステンレスキッチンは、横浜にあるカフェバーのインテリアをモチーフに、白と黄色のタイルでデコレーション。
棚にはリキュールやスピリッツのボトルがずらりと並び、ネオンサインが光る。その様子は非日常感たっぷりで、ワクワクした気持ちにさせる。
リビングの隣にあるウッドデッキにはソファとテーブルが置かれており、普段からそこでくつろいだり食事をしたりすることが多いというご一家。
その先には芝生の庭が広がっており、4歳のお嬢さんの恰好の遊び場になっている。
「リビングからも見えるので安心して遊ばせておけるのがいいですね」と奥様。
室内も開放的なつくりなので、お嬢さんが2階で遊んでいても、1階から声を掛ければすぐ返事が聞こえてくる。
おしゃれな海の家のような居心地の良さは、ソファの後ろに置かれたデイベッドからも感じられる。
「広げるとダブルベッドになるので、友人家族が泊まりに来た時にも便利なんです」(奥様)。
普段はお嬢さんのお昼寝スペースとしても活用しており、壁に囲まれた空間は、ヌックのような落ち着ける場所になっている。
「この家に住んでから、友人を招くことが増えました」とご主人。キッチンに料理やお酒を並べ、ビュッフェのように自由に料理や飲み物を取れるようにするのが夫婦流のおもてなし。
「初めての夏を迎えますが、友人たちを招いてバーベキューをしたり、ナイトプールをしたり、みんなで楽しみたいですね」(奥様)。
ワクワク感いっぱいの住まいでは、大人も子どもも夏休みのような時間を心ゆくまで味わうことができる。
【DATA】
新発田市 S邸
延床面積 104.33m²(31.56坪)
1F 63.97m²(19.35坪) 2F 40.36m²(12.21坪)
家族構成/夫婦+子ども1人
竣工/2020年11月
構造/木造軸組工法
(取材時期:2021年4月)
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