住宅の印象に大きな影響を与える床材。簡単にやり直しがきかない物だからこそ、じっくりと検討をしてみたいですね。今回は、住宅や店舗用の家具・資材を扱う道材株式会社さん(新潟市西区山田)で扱っている、欧州製の珍しいフローリングの紹介をしたいと思います。
最初に見せて頂いたのは、イタリア製の高級フローリング「コレマ タイプ(COLEMA TYPE)」シリーズ。幅155mm&200mmの幅広タイプのフローリングで、木目の美しさと、独特のカラーバリエーションに特徴があります。浮造り加工を施して木目を際立たせた表面には、黒やブラウンのほかに、ゴールドやシルバーなどの着色が施されたものもあります。「このフローリングはとても高い精度で塗装されていて、イタリアの高い技術で実現されているんですよ」と話すのは、海外の建築資材の輸入販売を手掛けるAD WORLD(エーディーワールド、東京都港区)の営業担当の阿部大樹さん。
ちなみにこのフローリングは厚さ4mmの無垢材2枚で合板を挟んだ複合フローリング。100%無垢材と異なり、乾燥による狂いが少ないというのも特長です。「無垢が4mmもの厚さがあるので、傷んできたら表面を削って塗装をし直すこともできます。日本ではまだ浸透していませんが、ヨーロッパではフローリングを定期的に削って長く使うことが一般的なんですよ」(阿部さん)。
次に見せて頂いたのは、「コレマ エリート(COLEMA ELITE)」シリーズ。コレマタイプと同様の幅広タイプですが、こちらは、表面を切削して、ビンテージ加工を施した製品です。ラフでワイルドな雰囲気になり、家具も映えそうです。
その次は、フィンランド製のフローリング「ノルド(NORDO)」シリーズ。グレーがかったくすんだ色味が特徴のフローリングです。このシリーズの中でも、大きな節や割れをパテ処理をして仕上げた「Vintageグレード」は価格が安い上に、独特の表情が表れています。
再び、コレマシリーズに戻ります。こちらは長さ540mmのスモールタイプを組み合わせたもの。鰯の骨を意味するヘリンボーン貼りや、チェック柄のようになるパーケット貼りなど、さまざまなデザイン貼りに対応します。「こちらは面取りをしていない製品なので、継ぎ目がほとんど目立たないデザインの床がつくれるんですよ。面取りは、床材の継ぎ目を丸くカットすることで衣類などの引っかかりを防ぐためにあります。面取りをしないというのは、木材加工の精度に自信があることの表れでもあるんですよ」(阿部さん)。
日本にも優れた建築資材は数多くありますが、欧州のフローリングに対しての意識の高さは、長い歴史に裏打ちされたもの。内装の中でも、床は広い面積をとる上に、直接足で触れる場所です。暮らしに大きな影響与える床だからこそ、幅広い商品の中から長く使っていきたいと思える材料を選びたいですね。
こちらで紹介した床材についての詳細は、AD WORLD(エーディーワールド)さんのHPをご覧ください。また、新潟県で唯一AD WORLD(エーディーワールド)さんの商品を取り扱いをしている道材(どうざい)さんのショールーム(新潟市西区山田)で、実際に見ることができますよ。
AD WORLD(エーディーワールド販売株式会社)
東京ショールーム
〒105-0003 東京都港区西新橋 3-23-6
TEL 03-5405-1125 FAX 03-5405-1126
道材株式会社
本社・ショールーム
〒950-1101 新潟県新潟市西区山田493-1
TEL 025-370-1771 FAX 025-370-1777
(ハウジングこまち編集部 鈴木)
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