住宅街の中とは思えない、上質なホテルのようなモデルハウス

住宅街の中とは思えない、上質なホテルのようなモデルハウス


今回取材に訪れたのは新潟市中央区親松に2017年7月に完成したばかりのモデルハウス。シンプルでモダン、そしてアーバンなデザインが特徴のK.DESIGN HOUSEの設計施工です。

親松は鳥屋野潟と信濃川に挟まれたエリアで、新潟バイパスの女池ICや、北陸道・磐越道・日東道の3方面の高速道路の起点である新潟中央ICが車で5分圏内。

こちらがモデルハウスの外観です。

DSC_6915

2階はレッドシダーの板張り、1階部分は塗り壁、そしてコンクリートの壁が建物から突き出すように立っています。すべてモノトーンでまとめられたシンプルなデザインが印象的な佇まいです。

では、玄関のドアを開けて中に入ってみましょう。

 

コンクリート塀がプライバシーと開放感を両立する

建物左側のドアを開くと、中もモノトーンで統一されていました。壁一面のシューズボックスは白でまとめられ、圧迫感を感じさせません。間接照明で浮かび上がるデザインはむしろ軽さを感じさせます。

DSC_6849

次に玄関ホール右側に見えるドアを開けてみましょう。

DSC_6850

そこに広がっているのは18畳のLDKです。外からは窓がほとんど見えませんでしたが、大きな掃き出し窓から室内にたっぷりと光が注ぐのが見られます。

コンクリート塀で囲まれたテラスは7.5畳の広さで、ゆとりを感じさせる空間。風にそよぐエゴノキが心地よい影を落とし、目線は自然とテラスへと運ばれます。

DSC_6870

このモデルハウスを設計したのは、株式会社桐生建設の常務取締役であり、K.DESIGN HOUSEを主宰する桐生和典さん。

モデルハウスの設計意図を聞きました。

DSC_6925

「シンプルで機能的であることに加え、明るく開放的で季節を感じられる家を設計したいと考えています。とは言え、誰もが郊外の広い土地に住めるわけではありません。町中の40坪程度の土地でもプライバシーを確保しながら開放的に暮らせる家をと考え、壁で外からの目線を遮った中庭のある家をつくりました」(桐生さん)。

実はこのモデルハウスに限らず、桐生さんは中庭のある家を多く手掛けています。

広い土地でも中が丸見えになるような家では安心して暮らせません。しかし、中庭をつくることで、小さな土地で小さな家でも外の光や風をたっぷりと採り込んだ気持ちのいい家が実現できることを桐生さんは教えてくれます。

中庭のある家に住む施主さんから「ほとんどカーテンを閉めることがない」という声を聞くことが多いそうです。

 

シンプルだからこそ重要な素材感

外観と同様に内部もモノトーンの空間が広がっています。オークの床は草木染めの技法で着色することで、オーク特有の豊かな木目を見せながらも落ち着いたモダンな雰囲気に仕上がっています。

「『モダンヴィンテージ』というテーマでデザインをしています。ヴィンテージは最近の流行でもあり、一過性のものになる可能性がありますが、そこにモダンさを加えることで流行り廃りに左右されないものになると考えています。また、シンプルなデザインとしながらも素材を大切に考えています。例えばキッチンの大判タイルは一枚一枚表情が異なる味わいのあるものを使っています」(桐生さん)。

DSC_6853

DSC_6863

テラスも石目調のタイルを使うことで爽やかで上質な空間が完成しています。

DSC_6868

無駄を削ぎ落とした「禅」的なデザインが海外でも受け入れられていますが、このモデルハウスにもそんな「禅」の美しさが見られるように思います。

 

家具や食器までトータルの提案を目指す

LDKに置かれている家具が空間の雰囲気に見事に調和していますが、ダイニングテーブルとソファー、サイドテーブルは、桐生さんが県外の家具工房と協働して創り出したものなのだそう。

DSC_6865

DSC_6884

「オリジナルの造作家具をデザインして施工することはできますが、ソファーやテーブルなどは家具職人さんの得意分野。餅は餅屋と言うように、家具屋さんとコラボすることで提案の幅を広げたいと思っています。また、一般的に出回っている家具にもいいものがたくさんあります。さまざまな選択肢の中から、空間に合う家具の提案もさせて頂いています」と桐生さん。

また、ダイニングテーブルに置かれているプレートやグラスなどは桐生さんがセレクトしたもの。そういった雑貨や小物までにもこだわりが見られます。

常日頃からアンテナを張っているんですね?と聞くと、「いえ、アンテナを張っていると言うよりも、単純に家具や器を見るのが好きなんです」(桐生さん)。

これからは家だけでなく、暮らしの中で使う家具や雑貨、作家物の器などを紹介してお客さんの役に立ちたいと考えているそう。

「家というテーマでいろいろな人と関われたらいいなと思っています」と桐生さん。

 

 リゾートのようなバルコニーがある2階

では、次に2階を見てみましょう。2階は個室と主寝室が中心ですが、なんと2階にも中庭があるそうです。

階段を上がってみましょう。

DSC_6886

階段横には大きなFIX窓が配され、階段室や玄関ホールに光を届けています。そして、階段の上へと伸びる壁面にはセメント板を使用。マットな黒い板が重厚感を感じさせます。

DSC_6888

2階の廊下の奥には主寝室。その手前右側には2部屋に仕切れる個室があります。

DSC_6893

この2階で特徴的なのが6.5畳のバルコニー。庇の下にはベンチとテーブルが置かれ、外の風を感じながらくつろげるリゾートのようなスペースになっています。

庇の下にダウンライトが仕込まれているので、ここで夜寝る前にお酒を飲んだり読書をしたり、ブルートゥーススピーカーを持ち出して音楽を楽しむのも良さそうですね。

DSC_6904

DSC_6907

「新潟では冬に雪が降るという理由で中庭は敬遠されがちですが、雪が降り積もる様子を眺めて季節を楽しむのもいいんじゃないかと思うんです。小さな吹き抜けを設けているので、たくさん積もった場合はスコップを使ってここから落とすこともできますし(笑)」(桐生さん)。

新潟市内では大雪が降るのは一冬に何度もあることではありません。そんな数少ない大雪が降った朝にバルコニーの雪かきをするというのも乙な過ごし方かもしれません。合理的に考えられた設計の中で、ちょっと心を和ませる抜け感がこのバルコニーから感じられます。

DSC_6914

DSC_6901

DSC_6898

「家づくりを考え始める多くの人が、『できるだけ広く、収納はできるだけ多く…』と考えがちです。しかし、限られた予算の中で家のサイズを大きくすると中身が薄くなってしまいます。一方、コンパクトな家ならこだわりたい部分を妥協せずに造り込めますし、少ないコストで性能を上げられます。このモデルハウスは48坪の土地に立っていますが、40坪程度の土地でも十分快適に暮らせる設計にしています。また、どんな過ごし方ができるかをイメージできる設計を心掛けています。例えばこのモデルハウスのテラスでは、夏にプールを出して子ども達が水遊びをする様子や、家族みんなでバーベキューをして過ごす様子がイメージできるかと思います」(桐生さん)。

DSC_6872

このモデルハウスの延床面積は31.5坪。家族人数から必要な部屋数を割り出し「これくらいの延床面積は必要だ」と考える人も少なくないと思います。

しかし、設計の力で空間の広がりや心地よさは大きく変わります。一見分かりやすそうな延床面積ではなく、自分たちが直感的に心地よいと思うことを出発点にした方がよいのかもしれませんね。

DSC_6876

ちなみにこちらのモデルハウスは2018年春頃に販売をする予定なのだそう。その時期の住宅購入を考えている方も、今のうちに下見をしてみるのもいいかもしれません。

自動車交通の利便性が良いだけでなく、人気のスイーツ店ランプリールまでわずか350m。美味しいスイーツ店が徒歩圏内というのもポイントです。

< モデルハウスMAP>

見学をするのにおすすめの時間帯は、テラスのエゴノキがきれいな影を落とす午前中。見学申込はK.DESIGN HOUSEのホームページの問い合わせフォームかメール・電話でご連絡を。

DSC_6918

 

取材協力:K.DESIGN HOUSE (株式会社 桐生建設)
住所:新潟市中央区鳥屋野2丁目11-16(新潟オフィス)
TEL:025-378-6120 (新潟オフィス)
MAIL:info@kiryukensetsu.jp

Share